私たち病気仲間の間で評判の悪い病院がいくつかあって、
そのうちの１つA病院に入院中の
病気仲間から泣きながら電話があった。
基本的には明るいのだけど、
落ち込むときはとことん落ち込む。
今回もしんどいんだなと
電話に出た瞬間に分かったけれど、
今回はいつも以上に辛いらしい。
『もう無理（泣）
医者はぎりぎり話通じるけど、
看護師が全部アウト。
もう嫌。
このまま死にたい。
（治療辞めたら死ぬから絶対にやめれない）
って医者に言われたけど、
これを後数か月やるのなら、
もう死んでも良いと思う。
もう点滴外して病院脱走しようと思うんだけど、
どう思う！？？？』
と泣きながら話す病気仲間。
（脱走しても良いと思う）なんて言えない。
だって、治療辞めたら死ぬんでしょ？
これは、他人が決めて良いことではない。
本人にしか決めることが出来ないこと。
『辛いだろうけど、
（治療辞めたら死ぬ）って言われてるのであれば、
脱走するのはまずいんじゃない？』
と私が言うと、
『でも、無駄な治療してまで
生きていたくないって
あなたいつも言ってるでしょ？
私の今の気持ち分かってくれないの？
なんで！？？？』と病気仲間は言う。
（なんで？）って。。。
自分のことは自分で責任を持って、
（もうこれ以上は無駄に治療はしない）
と決めているけれど、
他人のことは決めることは出来ない。
気持ちは理解できても、
『〇〇したらいいよ』なんて言えない。
クズ太郎ならこんな時、
『自分が治療やめたいのならやめれば？
で、やめて死ねばいいんじゃない？』
とニタニタ意地の悪い顔をして言うのだろう。
そして、
『死にたい死にたい、うるさいな！
そんなに死にたいなら、俺が殺してやるよ！』
と言い、首を絞めるんだろうな。
闘病が長くなると思うけど、
入院中のことは結構恐怖体験で、
出来るだけ入院を拒否したくなる。
今年の入院中はホントに嫌だと思ったな。
痴呆症の老人に対して
『死にぞこないが！』とか、
『ここはゴミ部屋だから』とか
平気な顔をして言っている看護師がいた。
入院していると、生きることに疑問を持つ。
命を守る場所なはずなんだけど、
生きていることを恥ずかしく思ったり、
生きているのが嫌になったりする。
だから、病気仲間が今思っていることも
痛いほど分かる。
でも、気持ちがわかることと
『治療をやめて死んでいいと思う』と言うのは
また別問題だろう。
いつか死ぬのだから、、、
出来たら嫌な思いはあまりしないで死にたいよね。
そう思うと、これ以上
看護師からのひどい行動に耐えたりせず、
死ねるのなら死んだ方が良いのかもしれないけれど、
こんなこと言って良いのかな。。。
病院って、命を守る場所でもあるけれど、
命を諦める場所にもなる。
こういう時、本当になんと言って良いのか
分からなくなる。
自分のことなら、さっくりさらっと決めることが出来るけど、
人のことは責任を持つことが出来ないから、
自分のことを考える以上に、
色々困るし悩んでしまう。
そういえば、クズ太郎は、
『責任とか色々考えたら
何も言えなくなるじゃないか！』
と怒鳴り散らしていた。
うん、だからさ、
人のことって責任を負うことが出来ないんだから、
最後の最後まで寄り添うことが出来ず、
逃げることしか出来ず、
自分の思ったことしか言えないのなら、
永遠と黙ってろと思ってしまう。
やっぱり、クズ太郎は、
どこまで行ってもクズだ。
※文中に登場するクズ太郎は
『元カレ』ではありません。
ただのキチガイストーカー妄想虚言変出者です。
