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やっぱりそう見えるんだね。。。。

 

私はクズ男と外出するのが嫌いだった。

クズ男には悪いけれど、恥をかきたくなくて

ほんとに嫌だった。

 

2014年の3月上旬、

『この前○○にいた?』と友人に聞かれた。

 

『いたけど、なんで?』と聞くと、

『一緒にいた人、誰?』と聞かれた。

 

『え、、、同じ会社の人。』と答えると、

 

『嘘!?あれ障がい者でしょ?

 私もね、あの日友達とあのお店に行ったんだけど、

 友達が、障がい者が暴れてるって怖がってて、

 見たらさ、その障がい者の隣にいるのがあなただったから

 驚いて。。。。。

 

 周囲の人も、ああいうやつは一回スイッチ入ると

 暴れるだけ暴れないと落ち着かないんだとか言ってたし、

 私の友達も、障がい者の面倒見るのって大変だよね。

 あの女の人可哀想とか言ってたから、

 恥ずかしくて、あなたが私の友達だって言えなくて無視しちゃった。

 ごめんね。』

と言われたのだ。

 

そのあと、『あの人は障がい者じゃないよ。』と言ったのだが、

『いや、あの奇形は障がい者だよ。

 学生時代、似た体系の人で○○って障害の人いたもん。

 その人、障がい者じゃないって嘘言ってるんだよ。

 

 あの体の動きおかしかったし、絶対に関わらないほうがいいよ。』

とクズ男と関わるのをやめるようにと、友人が必死に止めてきた。

 

『私たちはどう見えたの?』と聞いたところ、

障がい者と介護者に見えた。』と言われた。

 

確かにクズ男は動きがおかしい。

 

会社にいると、人もいるため全身の動きが全て見えるわけではないから、

そこまで奇妙な動きをしているとは思わないのだが、

 

何も隠すものがない広い場所に出ると、

クズ男の体型のおかしさや、動きのおかしさが目立つ。

 

人は、人をけなすことを言ってはいけない等と言うが、

そんなことを言っていても、結局は思うし言ってしまう。

 

仕方がないことだ。

 

人は、どうしてもどうーーーしても、

そういう差別する気持ちを持ってしまう。

 

そういう気持ちを持つなと言っても仕方がない。

それより、そういう気持ちを持った時、どうその気持ちを処理するのか。

そういう人にどう対応するのか、

そういうことを考えた方がいい。

 

私は同じ病気の人で、

人と判別するのが難しいような状態になっている人を

何人も見たことがある。

 

いつか自分もそうなる可能性がある。

そうならない可能性もあるけれど、そうなる可能性もある。

他人事ではない。

 

他人事ではないけれど、どうしても気持ちが悪いと思ってしまう。

将来、自分がなるかもしれない姿なのに。

目の前の人は未来の自分かもしれないのに、それでも気持ち悪いと思ってしまう。

そして、私のすべきことは自分がそうなった時に

そう思う人にどう対応するのかを考えることだ。

 

『気持ち悪いって思うな。』、『無視するな。』と怒ったって仕方がない。

そう思うのが人間なんだから。

 

それより、そう思われるのはもうどうしようもない。

そう思われても気にしない。

嫌われても気持ち悪がられてもめげない強い心を持つしかない。

そして、今私が他人を気持ち悪いと思ったことを忘れないことだ。

 

そう思っているうちに、もともと人から嫌われても平気だったが、

さらになんとも思わなくなってしまった。

 

クズ男を見て、気持ち悪いと思う人がいても仕方がない。

だから、そんなクズ男と一緒に買い物に行きたくないと

私が思うのも仕方がない。

 

相手の容姿が悪くても、性格が良くて、

自分が人からどう見られているのかきちんと理解している人なら、

私は気にしない。

 

気持ち悪いと言ったり、そんな目で見てくる人がいても気にしない。

一緒にその視線を堂々と受けてやる。

 

クズ男といたくない理由は、

クズ男は、自分が人に見られる理由は、『あいつキモイ』なのに、

『俺かっこいいと思われて見られてる♪』と浮かれているから

嫌なのだ。

 

クズ男は人の視線に気がつくと、はしゃぐ。

普通の感覚を持っている人なら、

『自分のことを気持ち悪いと思って見てるんだ。』

と大人しくなるはずなのに、

クズ男は、『かっこいい俺を見てる!もっと見てくれ!!!』と騒ぐ。

 

それで余計に人の視線を集める。

周囲の人が『キモイ』と思って見ているのを理解している私は

辱めを受けるから、ほんとに嫌になる。

 

さらに、友人に、『障がい者』と言われたのが気になり、

クズ男といるとそわそわしてしまう。

 

私も病気で治療のために多くの管に巻かれた時、知らない人に

『もう少しで死ぬの?』等と言われたこともあるし、

奇妙な者を見るような目で見られたこともある。

 

だから、そういう視線を受けることの辛さ等は

私なりに経験しているので、

同じ様な辛い気持ちをしている人には

優しく接したいと思うし、出来るならその痛みを共有しようとも思う。

 

けれど、クズ男のような自覚がなく、

あのような振る舞いをする人のことは理解したくないし、

しかも、当事者が平気で、一緒にいる私が不快な思いをするなんてありえない。

 

だから、クズ男と外出するのは嫌いだった。

 

人が奇妙な者を見る時の目は独特だ。

私は普段、健康そうに見える状態の時と、異物になる時があるため

両方の視線を受ける。

 

だから、人の視線で相手が自分をどう思っているのか

なんとなくわかる。

 

クズ男を見ているときの人の視線は、異物を見る時の目だ。

けっして好意的な視線ではない。

 

『人の視線が気になることってないの?』とクズ男に聞いたことがある。

 

『え?何それ?』とクズ男がめんどくさそうに答えた。

『なんか、この人変だなって目で見てるなとか感じたことない?』

とさらに私が聞くと、

 

『だから、なんなのその質問?また変なこと聞いて、ほんとに何!?』

とクズ男が怒りながら答える。

 

『なんとなく、気になったから聞いただけなんだけど、

 人から変な目で見られてるなとか思ったことないのかなと思ってさ。』

と私が言うと、

 

『それは、あなただけでしょ。皆あなたを変な目で見てるんだよ。

 俺は、そういう風に見られたことは一度もない。』

とクズ男がドヤ顔で言ってきた。

 

『え?今までそういう目で見られたことないの?

 買い物行ったとき、たまにこっちを見ている人とかいるけど、

 これまでクズ男のことを見ていた人って、

 皆、ああいう目でずっとクズ男を見てたの?』

と聞くと、

『うん、まぁそうだね。』とクズ男が誇らしげに言う。

 

要は、クズ男は、子供の頃から奇妙な目で人に見られていたということだ。

というか、奇妙な目でしか見られたことがないのだ。

 

人が異常を感じれるわけは、正常を知っているから。

奇妙な視線を知らないのは、普通の視線を知らないからだ。

 

やっぱり、クズ男は子供の頃からずっと、

変な人としてしか見られていなかったんだ。

 

クズ男が、変な目でしか見られていないと証明してくれてありがとう。

 

でも、クズ男が変な人と思われることを知ったところで、

何もありがたくはない。

 

ただ余計にクズ男と外出するのが、イヤになっただけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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